9月に入ると
「なんだか疲れやすい。夏バテかな」
そんなふうに、つい言ってしまうことが増える気がします。
でも、ちょっと待って。
あなた、本当に夏バテしていますか?(笑)
というのも、私自身、今年は夏バテしてないんです。
東京では、今年の夏は、昨年・一昨年に比べて過ごしやすい気温の日が多かったし、
日中暑くても、日が落ちると涼しい風を感じられ、熱帯夜が少なかった実感です。
一日の中で気圧や気温の差は激しく、自律神経には負担がかかりましたが、夜もよく眠れるし、食欲はあるし(笑)。
ここまで聞いてみて、
あなた自身の今の状態はいかがですか?
実は、すごく元気かもしれません。
でもこの時期、なんとなーく、
「今年の夏も大変だったわねぇ」
「夏バテで~」
と、会話の中で言わないといけない雰囲気みたいなの、感じるのは私だけでしょうか?
コミュニケーションの中で実際に言うか言わないかは別として、
「私は元気です」と言えることは、悪いことではないと思うんです。
不調にならずにいることは、決してあたりまえではなく、
定期的に身体を整えている。
よく眠れている。
食事がとれている。
好きなことを楽しめている。
そこは素直に、
「私、元気なんだな」と、
自分を認めてあげてもいいかなって思います。
夏バテかな、と決めつける前に、一度、自分に聞いてみてください。
「私、本当に夏バテしている?」
その一方で、元気なのに「なんだか疲れている」と感じることもあります。
そういう時は、その疲れはいったいどこから来ているのか、もう少し丁寧にみてみてください。
身体の疲れなのか。
心の疲れなのか。
精神的な消耗なのか。
あるいは、人間関係や環境から受けている影響なのか。
「疲れ」といってもいろいろあります。
それをこの時期は「夏バテ」という一言で片付けがち。
そこに、私たちのケアの落とし穴があるのかな?と思ったりしています。
もし、「夏バテかな?」と思ってネットで情報を見て夏バテ対策をしているのに、
なんだか疲れが取れないと感じているなら…
そんなふうに、自分の状態を自分で少し丁寧に確かめていくことも、
自分に合ったケアを見つけるための大切な一歩なのだと思います。
例えばですが、
自分は体調が悪いわけじゃない
仕事も普通もできている
「夏バテしてる」という自覚もない
でも、周囲に疲れている人が多い
その人たちのフォローをしたり、気を遣ったり、ペースを合わせたりしている
気づいたら、自分までなんだか疲れている
といったようなことはありませんか?
これは、夏バテしている人が悪いとか、あなたが弱いとかいうことではなく、
また、「夏バテしている人にエネルギーを吸われてる」というような(笑)、
スピ的な話でもありません。
あなたが思いやりをもって人と関わっている証拠です。
人は人の影響を受けながら暮らしているので、
その影響を一度、自分の中で確認してみようね、という話です。
元気でいることと、疲れを感じることは、決して矛盾しません。
お客様と一緒に香りを選んでいると、それを経験することがあります。
「夏バテで疲れが溜まって、脚がむくんで」
といらしたお客様が、
実際に香りを嗅いでみると、
柑橘系ばかり気になるということがありました。
香りを感じながら、そこで少し立ち止まって振り返ってみた時、
「そういえば最近、部下の子が体調悪くて、フォローすることが多くて」
と思い出されました。
「この香りを好きな時のあなたはこうです」
といったように、
誰かが決めた“あなたの状態”を当てはめるのではなく、
あなた自身の感覚から探していく。
そこにホリスティックで深い癒しのヒントが隠されているかもしれません。
香りを感じた時の自分の反応や、
そこからふと思い出したことに目を向けてみると、
自分では気づいていなかったことに気づくことがあります。
「この香りはすーっと頭の方に上がってくる感じがする」
「この香りは染みわたる感じがする」
そういった感覚に意識を向けてみると
「何に疲れているんだろう?」
「私は何を感じているんだろう」
といった問いが浮かんで、自分の状態に気づくきっかけになることがあります。
夏バテかどうかを決めることより、
もしかしたら、そちらのほうが大切なのかもしれません。
そして、もし今のあなたが元気なら、
「私は元気です」って、堂々と言っていい。
今年の夏も元気に過ごせた自分を、ちゃんとほめてあげてください。
その上で、なんだか疲れているなら、
「夏バテ」と決めつける前に、
その疲れはどこから来ているのか
ほんの少し目を向けてみる。
そんな時間も、well-beingの一つなのだと思います。



